淡路島はあまり登山のイメージがありませんが、島の南に最高峰、諭鶴羽山(ゆずるはさん)があります。標高608mと低山ですが歴史ある諭鶴羽古道を通り山頂まで歩きました。
コース
諭鶴羽山への登山道は、海側からの表参道と、諭鶴羽ダム側からの裏参道があります。表参道側には駐車場が無く、バスも一日数本しか無いようです。裏参道側は、諭鶴羽ダム付近に駐車スペースがあるため、裏参道から山頂への往復コースをとりました。
諭鶴羽山と諭鶴羽古道について
諭鶴羽山は標高608m、淡路島最高峰です。諭鶴羽山から東へいくと海を隔てて友ヶ島、地ノ島と続き紀伊半島へ至ります。紀伊半島にある有名な熊野大社の熊野の神は、この諭鶴羽山から渡っていかれたと伝えられています。山頂付近の諭鶴羽神社に続く諭鶴羽古道は古く、平安の頃より修験者たちの修行の道として使われてきた歴史ある道です。山頂まで標高差約400m、1:40程度と短いコースですが、途中には一丁ごとにお地蔵さんがあったり、アカシアの木のトンネルをくぐるような尾根沿いのコースはよく整備され楽しく歩ける道です。
諭鶴羽ダムから裏参道に入る
諭鶴羽ダムの登山道入口付近は、それなりに広く、これ以上先に道が無いため車を停めるスペースはたくさんあります。登山道の先は諭鶴羽ダムを周回する道があり、奥には駐車場や無人のキャンプ場まであるようですが道が狭くすれ違いができないわりに一方通行も明示されていないためなかなか入っていくのは大変そうです。登山口眼の前あたりに駐車しました。ダムの天端にも縦列駐車のように車が停められていました。
諭鶴羽山登山口は看板が出ているのでわかりやすいです。いきなり急な階段から始まります。
尾根に出て神倉神社まで
階段の先は杉林になっていて、なかなか急な坂道です。
お地蔵さんを発見しました。 諭鶴羽神社・諭鶴羽古道を守る会のWebサイト によると、諭鶴羽ダムから諭鶴羽神社まで二十八丁(約3.4km)あり、一丁ごとにお地蔵さんが迎えてくれるということです。よく見ると「サ」のような字に「七丁」と書いてあり、二十の旧仮名遣い「廿」に似ているので二十七丁ということでしょうか。
杉林の急な坂を登るとほどなく尾根に取り付きます。
ここで牛内ダム側からの道と合流です。
何と書いてあるか読めませんが立派な標石がありました。
尾根に上がってからはだいぶ緩やかな登りになります。
少し進むと小さな神社が現れました。神倉(かんのくら)神社です。諭鶴羽神社の摂社だそうです。
すこし広々とした平な場所です。休憩するにはまだ早いかな、ということで通り過ぎました。
尾根伝いにアカガシのトンネルを進む
この山は途中の展望はほとんど無いのですが、途中で少しだけ木の間から牛内ダムが眼下に見えます。
突然登山道脇にケルンが。お地蔵さん同様、ケルンも度々登山道に現れます。
尾根沿いの登山道はまるで森のトンネルのように低い木に囲まれています。これがアカガシでしょうか、それともユズリハか全然違う木?
30分ほど歩いたところでお昼になり、お弁当です。コンビニおにぎりを食べてひと休憩。
このあとも森のトンネルをたまにお地蔵さんを見つけながら進んでいきます。歩きやすく、明るくていい雰囲気の登山道です。
最後の急坂を登り山頂へ
山頂も近づき、最後に572ピークと山頂の間に入ります。山頂まであと500m、この急坂を越えればもうすぐですが、ここで一番下の子がおんぶねだり。まあここまでよく歩きました。
嫁さんが子供をおんぶして急坂を登ります!
尾根に出ました。ここで近畿自然歩道と合流です。
山頂は目の前です。
あれ、最後は舗装された道になりました。
なんとバイクで来ている人が!?海側から舗装道路が続いているみたいですね。車ではきつそうですがバイクなら楽々登れそうですね。
バイクのところを右に出ると山頂です。
山頂からの眺めは最高
山頂に到着しました!
諭鶴羽大神が祀られています。この少し先に諭鶴羽神社があるはずですが、子どもたちが疲れてきたようなのでここをゴールとして神社はまたの機会にしたいと思います。
山頂からは海がよく見えます。東側は奥に紀伊半島が、紀伊半島との間に友ヶ島、地ノ島が続いているのが見えます。
西側は明石海峡大橋が徳島へと続いています。素晴らしい景色です。
来た道を下り立川水仙郷に寄って帰る
お菓子を食べて休憩し、景色を堪能したあとは来た道を戻り登山はおしまいです。
せっかく淡路島に来たので冬に見頃になる水仙郷に寄りました。残念ながら黒岩水仙郷は工事のため閉鎖中でもう一つの立川水仙郷に行きました。なかなかインパクトのある展示もあるのですが、水仙の写真だけ貼っておきます。見頃にはまだ少し早かったようですがスイセンの花が一面に広がり綺麗でした。
まとめ
淡路島最高峰の諭鶴羽山は歴史ある古道を明るい森に囲まれながら楽しく歩ける山でした。本格的な登山としては物足りないですが小さな子どもと登るにはちょうどよい山だと思います。
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