【第二種電気工事士】複線図の作成−候補問題No.5

2022年7月9日土曜日

技能試験 候補問題 第二種電気工事士 複線図

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第二種電気工事士技能試験、候補問題No.5の複線図を解説します。

今回のポイントは単相200V電源と接地端子を接地極付きコンセントへ接続するところです。見慣れない機器ですが単純にVVF2.0-3Cケーブル1本を直結するだけです。100V側はスイッチが2個あるのでそれぞれのスイッチと機器を正しく接続できるようにしましょう。

候補問題No.5

では、候補問題No.5を見てみましょう。

電源は、単相100Vが配線遮断器B、単相200Vが漏電遮断器BEから供給されます。さらに一番下に接地端子があります。試験では5個接続箇所のある端子台に接続することになります。

単相100V側はコンセントが1つと、スイッチ2つで蛍光灯とランプレセプタクルをON/OFFします。

200Vが三相か単相かはコンセントの記載を見ればわかります。三相の場合は「3P」の記号が付きますので今回は単相です。記号「E」があるので接地極付きコンセントです。

機器を並べる

まずは機器を並べていきます。単相100V電源はマイナスを白丸○、プラスを黒丸●で記載します。単相200V電源は、特に色の指定は無いので白丸○で記載しています。接地端子は緑丸○で記載しています。

蛍光灯、スイッチ等の記号を描いていきます。ジョイントボックスは大きめの丸で描きましょう。下図では点線で書いていますが、試験ではシャープペンシルで薄く描けばよいかと思います。

単相100V電源のマイナスと機器を接続

スイッチ以外の機器にマイナス側の配線を繋いでいきましょう。電源からジョイントボックスへ、ジョイントボックスからコンセント、蛍光灯、ランプレセプタクルへ線を繋ぎます。ジョイントボックス内では必ず線同士をリングスリーブか差し込みコネクタで接続するため、接続記号を青丸●で表現します。

マイナス側の線を青色で書いていますが、マイナス線はこの時点で決まるため、フリクションなどの消せるカラーボールペンで描いてしまうのがおすすめです。

単相100V電源のプラスとコンセント、スイッチを接続

プラス側は、コンセントとスイッチに接続します。コンセントとスイッチは、連用取付枠に一緒に取り付けるのでわたり線で繋ぎます。コンセント以外の機器のプラス側は、スイッチを介して接続されます。

スイッチと機器を接続

スイッチから蛍光灯(イとイ)、ランプレセプタクル(ロとロ)へプラスの線を接続します。単相100V側はこれで完成です。

単相200V電源と接地端子をコンセントに接続

単相200V電源と接地端子からコンセント間は、黒//のVVF2.0-3Cケーブルで接続されます。施工条件に「接地線には緑色を使用する」と記載があります。残りの黒とは特に指定なくどちらでもよいです。

完成

線はすべて繋がりました。このあとの制作作業のために必要な情報を書き込んで完成です。

まずは決まっていない線の色を決めます。ジョイントボックスからスイッチ・コンセントへの線は4本です。VVF1.6-2Cケーブル2本で接続することになるので黒2本、白(図では青)2本になります。施工条件に「電源からの接地側電線にはすべて白色を使用する」「100V回路の電源から点滅機およびコンセントまでの非接地側電線には、すべて黒色を使用する。」と指示があるので2本の色は決まります。残り2本、スイッチ「イ」から蛍光灯、スイッチ「ロ」からランプレセプタクルへ向かう線はどちらかが白、もう片方が黒になります。どちらを白にしても正解ですが、下の図ではスイッチ「イ」から蛍光灯への線を白(青)にしています。

ジョイントボックス内のジョイント部は線の本数を記入しておきます。令和3年度下期試験では、差込形コネクタ(4本用)が1個支給されましたのでマイナスの4本接続部が差込形コネクタになり、その他3箇所がリングスリーブです。リングスリーブはVVF2.0とVVF1.6の接続は「小」の刻印、VVF1.6同士2本の接続は「○」の刻印です。

まとめ

第二種電気工事士技能試験の候補問題No.5の複線図は単相200V+接地端子が見慣れない機器ですがコンセントへ直結するだけなので難しくありません。100V側はスイッチ、コンセントと基本的な構成なので落ち着いて複線図を描きましょう。

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