【第二種電気工事士】複線図の作成−候補問題No.10

2023年2月25日土曜日

技能試験 候補問題 第二種電気工事士 複線図

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第二種電気工事士技能試験、候補問題No.10の複線図を解説します。

候補問題No.10のポイントは、確認表示灯(パイロットランプ)です。この問題ではスイッチと「同時点滅」です。「常時点灯」「同時点滅」「異時点滅」と3種類あり、それぞれの接続の仕方を覚えておきましょう。

候補問題No.10

では、候補問題No.10を見てみましょう。

電源は単相100Vで、ブレーカーが頭にあります。ブレーカーより電源供給側は施工省略なので、ブレーカーの二次側から電源供給されると思って考えていけばよいです。

スイッチ「イ」で引掛シーリングとランプレセプタクルを点滅させるのは特に難しいところはありませんが、このスイッチ「イ」と同時点滅する確認表示灯(パイロットランプ)があります。さらにコンセントを加えた3点が連用取付枠で固定され一箇所にまとまっているのでこの部分がごちゃごちゃしています。

確認表示灯(パイロットランプ)の同時点滅は、基本的には引掛シーリングやランプレセプタクルをスイッチで点滅させるのと同じことなので、ジョイントボックスを介さずスイッチの隣にあるので渡り線を使うことに注意すればわかりやすいと思います。

機器を並べる

まずは機器を並べていきます。電源、ブレーカー、引掛シーリング、ランプレセプタクル、コンセント、スイッチ、確認表示灯(パイロットランプ)を記入します。

ジョイントボックスは、大きめの丸で描いています。

電源のマイナスと機器を接続

スイッチ以外の機器にマイナス側の配線を繋いでいきましょう。電源からジョイントボックスへ、ジョイントボックスからランプレセプタクル、引掛シーリング、確認表示灯(パイロットランプ)、コンセントへ分岐してそれぞれ繋ぎます。確認表示灯(パイロットランプ)とコンセントは、同じ連用取付枠に付いているので、お互いを渡り線で接続します。どちらが先でもかまいませんが、図がシンプルになるので今回は確認表示灯(パイロットランプ)→コンセントの順に繋ぎました。ジョイントボックス内では必ず線同士をリングスリーブか差し込みコネクタで接続するため、接続記号を青丸●で表現します。マイナス側の線を青色で書いていますが、マイナス線はこの時点で決まるため、フリクションなどの消せるカラーボールペンで描いてしまうのがおすすめです。

電源のプラスとスイッチを接続

電源のプラス側は、コンセントとスイッチに接続します。今回の問題ではコンセントとスイッチが同じ連用取付枠に付いているので、お互いを渡り線で接続します。これもどちらが先でも構いませんが今回はスイッチ→コンセントの順に繋ぎました。

スイッチと機器間を接続

スイッチから点滅させる機器に接続していきます。引掛シーリング、ランプレセプタクル、確認表示灯(パイロットランプ)の3つに接続するわけですが、スイッチと同じ連用取付枠に確認表示灯(パイロットランプ)があるので、まずスイッチと渡り線で接続します。確認表示灯(パイロットランプ)は渡り配線用に接地側、非接地側ともに2箇所ずつ線の差込口があるので、これを利用して確認表示灯(パイロットランプ)から引掛シーリングとランプレセプタクルに非接地側の線を接続していきます。

完成

まだ決まっていない線の色を決めます。決まっていないのはジョイントボックスからスイッチ側に伸びた3本の線のうち、非接地側の2本です。施工条件で電源から点滅器及びコンセントの非接地側電線には、すべて黒色を使用する、と指定されていますので、赤色はスイッチから機器へ行く線に決まります。

ジョイントボックス内の接続に差込形コネクタを使うかリングスリーブを使うかも施工条件によります。令和4年度下期の試験通りに記載しましたが本番では施工条件を確認して決めます。

まとめ

第二種電気工事士技能試験の候補問題No.10の複線図は、確認表示灯(パイロットランプ)の「同時点滅」が理解できていれば施工は簡単です。落ち着いて複線図を描けるようにしましょう。

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