【第二種電気工事士】複線図の作成−候補問題No.11

2023年2月25日土曜日

技能試験 候補問題 第二種電気工事士 複線図

t f B! P L
title-image

第二種電気工事士技能試験、候補問題No.11の複線図を解説します。

候補問題No.11の難しさは、施工時にアウトレットボックスとねじなし電線管(E19)、ねじなしボックスコネクタ(E19)を使うところです。ロックナットの締め付けやねじの頭を飛ばすなど13問の候補問題の中で異色の問題ですが、複線図としては2個のスイッチでそれぞれ1つずつの機器を点滅させるシンプルな問題です。

候補問題No.11

では、候補問題No.11を見てみましょう。

電源は単相100Vです。アウトレットボックスの先はイのスイッチで引掛けシーリングを、ロのスイッチでランプレセプタクルを点滅させます。イのスイッチの箇所には連用取付枠でコンセントがあります。スイッチそれぞれに機器1つが対応しているので難しいところはありません。素直に線を繋げば解けてしまう問題です。

機器を並べる

まずは機器を並べていきます。電源、引掛シーリング、ランプレセプタクル、コンセント、スイッチを並べていきます。

ジョイントボックス(アウトレットボックス)は、大きめの点線四角で描いています。

電源のマイナスと機器を接続

スイッチ以外の機器にマイナス側の配線を繋いでいきましょう。電源からジョイントボックスへ、ジョイントボックスからコンセント、引掛シーリング、ランプレセプタクルへ分岐してそれぞれ繋ぎます。ジョイントボックス内では必ず線同士をリングスリーブか差し込みコネクタで接続するため、接続記号を青丸●で表現します。マイナス側の線を青色で書いていますが、マイナス線はこの時点で決まるため、フリクションなどの消せるカラーボールペンで描いてしまうのがおすすめです。

電源のプラスとスイッチを接続

電源のプラス側は、コンセントとスイッチに接続します。コンセントとスイッチ「イ」が同じ連用取付枠に付いているので、お互いを渡り線で接続します。

スイッチと機器間を接続

スイッチから点滅させる機器に接続していきます。スイッチ「イ」からジョイントボックスを経由して引掛シーリングへ接続。スイッチ「ロ」も同様にランプレセプタクルへ接続します。

完成

まだ決まっていない線の色を決めます。決まっていないのはジョイントボックスからスイッチ「イ」側に伸びた3本の線のうち、非接地側の2本です。施工条件で電源から点滅器及びコンセントの非接地側電線には、すべて黒色を使用する、と指定されていますので、赤色はスイッチから機器へ行く線に決まります。

ジョイントボックス内の接続に差込形コネクタを使うかリングスリーブを使うかも施工条件によります。令和4年度下期の試験通りに記載しましたが本番では施工条件を確認して決めます。差込形コネクタは線の本数を、リングスリーブは刻印を記入しておくと施工の際に間違え防止になるのでおすすめです。

まとめ

第二種電気工事士技能試験の候補問題No.11の複線図は、シンプルで易しい問題です。アウトレットボックスの施工がやや面倒なのでサクッと早めに複線図を描けるようにしておきましょう。

関連記事

Blog Archive

QooQ