【第二種電気工事士】複線図の作成−候補問題No.13

2023年2月26日日曜日

技能試験 候補問題 第二種電気工事士 複線図

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第二種電気工事士技能試験、候補問題No.13の複線図を解説します。

候補問題No.13のポイントは、自動点滅器で屋外灯を点滅させる回路があることです。自動点滅器は3箇所の端子がある端子台で代用されており、端子台がスイッチだと思えば複線図は難しいことはありません。

施工ではVVRケーブルが出てくるので電工ナイフでVVRケーブルを剥くという、できれば引きたくない問題ですがVVRケーブルの剥き方は下記の記事を参考にしてください。

候補問題No.13

候補問題No.13を見てみましょう。

電源は単相100Vです。スイッチ「イ」でランプレセプタクルを点滅、コンセントが1個ありここまでは普通の問題です。右側スイッチ「ロ」が自動点滅器になっています。説明図では、端子2の上にあるCdS回路で人を検知すると端子3の上にあるスイッチが入になる仕組みです。

スイッチのある側が非接地側ということになります。すると、1番も非接地側になりますね。2番のCdS回路にも電源供給が必要で、□の上側が非接地側(+)、下側が接地側になります。

つまり、端子台2は接地側であり、非接地側の1と3がスイッチでON/OFFすると思えばよいです。

機器を並べる

まずは機器を並べていきます。電源、ランプレセプタクル、コンセント、スイッチを並べていきます。自動点滅器の端子台は問題文の回路を描いてもよいですが、上で述べた機能が分かっていれば単純に○で描いています。

ジョイントボックスは大きな点線で丸を描いています。

電源のマイナスと機器を接続

スイッチ以外の機器にマイナス側の配線を繋いでいきましょう。電源からジョイントボックスへ、ジョイントボックスからコンセント、引掛シーリング、ランプレセプタクルへ分岐してそれぞれ繋ぎます。ジョイントボックス内では必ず線同士をリングスリーブか差し込みコネクタで接続するため、接続記号を青丸●で表現します。マイナス側の線を青色で書いています。

自動点滅器は2番の接地側に接続し、自動点滅器から屋外灯への線は後ほど記入します。

電源のプラスとスイッチを接続

電源のプラス側は、コンセントとスイッチに接続します。自動点滅器は1番に接続します。先程、自動点滅器の非接地側は1番と3番と言いました。問題文の説明図を見ると、2番のCdS回路はスイッチがONでもOFFでも電源が供給されている必要があるので、電源側を1番に接続します。電源側を3番に接続するとスイッチOFFのときにCdS回路に電源が供給されなくなってしまいます。

スイッチと機器間を接続

スイッチから点滅させる機器に接続していきます。スイッチ「イ」からジョイントボックスを経由してランプレセプタクルに接続します。

自動点滅器の端子台と屋外灯を接続

まず、屋外灯へ非接地側の線が必要です。端子台「ロ」からケーブルで接続されますが、端子台「ロ」の非接地側の端子は2番だけです。既にジョイントボックスからの非接地線が接続されていますが、同じ2番に屋外灯の非接地線も固定します。

非接地側は3番に接続します。スイッチで3番がON/OFFする、と考えればわかりやすいと思います。

完成

まだ決まっていない線の色を決めます。ジョイントボックス間の3本の線のうち、非接地側2本のどちらかを赤色にする必要があります。施工条件から、スイッチからランプレセプタクルに行く線が赤色に決まります。

ジョイントボックス内の接続に線の本数やリングスリーブの種類を入れて完成です。

まとめ

第二種電気工事士技能試験の候補問題No.13の複線図は、自動点滅器があるため一見難しそうに見えますが、端子台で代用され、候補問題No.3など端子台を使う同じパターンの問題があるので一度理解すれば迷うことなく解けると思います。

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