【第二種電気工事士】複線図の作成−候補問題No.9

2023年2月24日金曜日

技能試験 候補問題 第二種電気工事士 複線図

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第二種電気工事士技能試験、候補問題No.9の複線図を解説します。

候補問題No.9のポイントはコンセントからコンセントへの配線があること、1つ目のコンセントが接地極付接地端子付コンセント(EETコンセント)であり、接地線を付けることです。コンセントの裏側には、接地、非接地側とも2箇所差込口があり、片方に電源から来た線を入れ、もう片方は次のコンセントに繋げばよいだけです。接地線も差込口に差すだけです。

その他はスイッチ1つでランプレセプタクルと引掛シーリングを点滅させるだけなので簡単な問題ではないでしょうか。

候補問題No.9

では、候補問題No.9を見てみましょう。

電源は単相100Vです。スイッチ「イ」とランプレセプタクル、引掛シーリングの配線はこれまでの候補問題と同じような感じで特に注意点はありませんね。

電源側EETコンセントまでの線が VVF 2.0-2C と太い線を使っているのに注意します。施工省略部にはコンセントが2つあるので、合計3つ分の電流を賄うために VVF 1.6-2C ではなく、 VVF 2.0-2C を使用しています。EETコンセントから次のコンセントまでの線が出ていますが、次のコンセント自体は施工省略、接地線も出ていますが線の先は施工省略です。

機器を並べる

まずは機器を並べていきます。電源、スイッチ、その他機器を記入します。

ジョイントボックスは、大きめの丸で描いています。

電源のマイナスと機器を接続

スイッチ以外の機器にマイナス側の配線を繋いでいきましょう。電源からジョイントボックスへ、ジョイントボックスからランプレセプタクル、引掛シーリングとコンセントへ分岐してそれぞれ繋ぎます。コンセント同士も渡り線で繋ぎます。ジョイントボックス内では必ず線同士をリングスリーブか差し込みコネクタで接続するため、接続記号を青丸●で表現します。マイナス側の線を青色で書いていますが、マイナス線はこの時点で決まるため、フリクションなどの消せるカラーボールペンで描いてしまうのがおすすめです。

電源のプラスとスイッチを接続

電源のプラス側は、通常コンセントとスイッチに接続します。2個のコンセントは接地側と同様に互いに渡り線で接続します。

スイッチと機器間を接続

スイッチからランプレセプタクルと引掛シーリングそれぞれへジョイントボックスを経由して線を繋いでいきます。

EETコンセントに接地線を接続

接地線はEETコンセントから施工省略のアースまで接続します。

接地線は、当日の問題に記載される施工条件で通常は緑色が指定されるため、緑色で描いています。

完成

まだ決まっていない線の色を決めます。スイッチボックスAB間の非接地側の線は、施工条件でスイッチの電源側を黒に指定されているため、スイッチの二次側(引掛シーリング側)を黒以外の色にします。スイッチの二次側からスイッチボックスAまでが白色、スイッチボックスAB間が赤色に決まります。

スイッチボックス内の線の接続は、スイッチボックスAを差込式、Bをリングスリーブで記載しています。どちらが差込式でどちらがリングスリーブかは施工条件で指定されるため、当日の問題をきちんと読みましょう。

まとめ

第二種電気工事士技能試験の候補問題No.9の複線図は、EETコンセントから次のコンセントへの渡り線と接地線がありますが、特に難しいことはなく易しい問題です。EETコンセントまでの線も VVF 2.0-2C になることに注意しましょう。

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