タイヤレバーの革命!?Tyre Gliderを使ってみた

2023年11月4日土曜日

ACE24 Fuji Tyre Glider タイヤレバー タイヤ交換 自転車

t f B! P L

自転車のパンク修理やタイヤ交換で大変なのがホイールからタイヤを外し、またはめ込むところです。タイヤを外す際はタイヤレバーを複数使いビードを落とし、タイヤ取付の際は最後のパツンパツンになったビードを持ち上げるのに難儀します。

そんな悩みを解決する道具、Tyre Gliderというものがあることを知り、使ってみました。

Tyre Gliderとは

タイヤレバーみたいなものです。一般的なタイヤレバーに対して、形状が大きく異なります。特徴は、タイヤレバーは通常複数個使うのに対し、Tyre Gliderはこれ1個でタイヤの着脱ができます。

Tyre Glider

見た目は三角形のようで厚みがあり、通常のタイヤレバーとは風貌が大きく異なります。

子供用のロードバイク、Fuji ACE 24のタイヤ、チューブ交換をする機会があったので早速Tyre Gliderを使ってみます。

Fuji ACE 24

普段乗りに使っているので、知らぬ間にタイヤがすり減って糸が見えてしまっています。

糸が見えたタイヤ表面

ホイールを取りました。

ホイールを取りました

タイヤを外す

ここでTyre Gliderの出番です!タイヤを外す際には、下写真の爪部分を使用します。

Tyre Gliderの爪部分

爪をホイールのリムとタイヤのビード間に滑り込ませます。爪の先端が丸く厚みがあり、幅も広いので一般的なタイヤレバーに比べると少しやりにくいですね。。。

爪をホイールのリムとタイヤのビード間に滑り込ませます

爪の奥までタイヤのビードがうまく乗ったら、タイヤレバーと同様、テコの原理でビードをリムの外に落とします。

テコの原理でビードをリムの外に落とします

この状態でTyre Gliderを握りしめ周方向に押していきます。

Tyre Gliderを握りしめ周方向に押す

硬い場合は立って足の間にホイールを挟み、上から体重をかけるとやりやすいです。

立ってTyre Gliderに体重をかける

一周すると片側のビードがすべて外れてくれます。

片側のビードがすべて外れた

前後輪ともタイヤを外しました。

タイヤを外した前後輪

タイヤを取り付ける

新しいタイヤはPanaracerのPASELAというタイヤです。24×1のタイヤは700Cとは違い選択肢があまりありません。これを取り付けていきます。

PanaracerのPASELA

まずは片側のビードリムに入れ、チューブも入れた状態にします。

片側のビードリムに入れた状態

タイヤ取付にはTyre Gliderロゴの書いてある裏面にある溝を使います。

Tyre Gliderの溝

タイヤのビードを一部リム内側に押し込み、リムとビードの間にTyre Gliderの溝を引っ掛けます。

リムとビードの間にTyre Gliderの溝を引っ掛けます

こんな状態になります。

リムとビードの間にTyre Gliderの溝を引っ掛けた状態

ビードをリム内側に入れていくのは力がいるため、ホイールを立てて足の間に挟みます。

ホイールを立てて足の間に挟みます

掌の付け根あたりで体重をかけながらTyre Gliderを押し滑らせてビードを入れていきます。

体重をかけながらTyre Gliderを押す

最後はパツンパツンで硬いですが、体重をかけながら押します。

最後のパツンパツン部分

Tyre Gliderが折れないか、タイヤのビードは大丈夫かヒヤヒヤしながらグッと押し込むと無事に一周ビードが入りました。

一周ビードが入りました

無事にタイヤ交換が終わりました。めでたしめでたし。

タイヤ交換後のFuji ACE 24

感想とまとめ

タイヤを外す際は、爪をビードに引っ掛けるのが少しやりにくいことや、タイヤ取付の際は結構力がいるのでドキドキしましたが一度使ってあとは、2本目はすんなりタイヤ交換できました。

タイヤを外すのは、正直タイヤレバーでも普通に外せるのでそれほど大きなメリットは感じませんでした。

Tyre Gliderが本領発揮するのは取り付けの方ではないでしょうか。最後のパツンパツンの部分を手でうまく入れるのが正義、みたいな思いがあり、タイヤレバーでこじってビードを入れるのは無理矢理入れている感じがして後ろめたさを感じていたものです。Tyre Gliderを使えばスルッと、いや、無理に入れている感はあるのですが「こういうツールだ」と思うことで正しくできた感があります。

最後に、タイヤレバーが複数個使うのに対し、Tyre Gliderは1個でできてしまう!ということで荷物の軽量化、省スペース化にも期待していましたが実物は厚みがあるのでタイヤレバー3枚重ねて持っていくのとそれほど違いはありません。

たかがタイヤレバーですが工夫を凝らしたなかなかおもしろいツールでした。同じようなコンセプトで異なる製品もいくつかあるようなので試してみたくなってきますね。

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